ドーム型カメラ

ドーム型カメラの特徴としては1台で広範囲の撮影が可能です。
ドーム型カメラの構造上、一般的には屋内の天井に設置します。
見た目も丸いカプセル状のため、一般的な防犯カメラと比べると威嚇力が低く、シンプルで外観を壊さないデザイン性のため、マンションやビルのエントランス、飲食店などに設置されている場合が多いカメラです。
設置現場によっては、「赤外線暗視ドームカメラ」「耐衝撃型ドームカメラ」などを設置します。
また、最近では「180度カメラ」「360度カメラ」なども人気があります。

バレット型(赤外線）カメラ

バレット型カメラとはよくある一般的な形の防犯カメラです。
バレット型の赤外線暗視カメラは主に屋外での使用がメインで赤外線を利用した、暗所でも撮影ができるカメラです。
赤外線カメラは、レンズの周りにある複数のLEDから、人の目には見えない赤外線を照射します。 照射された赤外線は物体に当たって反射され、それをカメラが拾うことで、日中撮影したような鮮明な映像を白黒で撮ることができます。
バレットカメラの特徴としてハウジングとブラケットが一体型になっていることから様々な場所に設置できることや雨など濡れても大丈夫な防水タイプが主流です。
夜間撮影と屋外設置が可能なことから街頭、自宅用、店舗用、集合住宅など様々なシーンで活躍できます。
さらに、バレット型防犯カメラは形状から威圧感を与えるため、設置しているだけでも防犯効果、抑止効果が高まります。

スターライトカメラ

スターライトの名の通り、星明り、月明り、ほんの僅かな光さえあれば鮮明にカラーで映像を記録できます。
赤外線が届かない場所や明かりがほとんどない現場で効果を発揮します。
駐車場や建築資材置き場など遠くに物や車が置いてある現場に適しています。
また、赤外線照射が無いため消費電力が少ないのが特徴です。
同軸カメラと同じDVR（デジタルレコーダー）での録画が可能なため、設置場所により赤外線カメラと併用するのも効果的です。

PTZカメラ

PTZカメラとは、カメラのレンズをPan（パン：水平回転）、Tilt（チルト：上下回転）、Zoom（ズーム：拡大縮小）することができる遠隔操作可能なカメラのことです。
PTZとはそれぞれの頭文字をとったもので、この機能をPTZ制御とも呼びます。
従来のカメラはレンズの方向が固定されていたので、撮影できる範囲は限られていましたが、PTZカメラなら見たい方向にレンズを向けて撮影することができます。
また設定によっては自動でカメラが動き広範囲の撮影が効率的に可能です。
遠隔操作を行うための専用のキーボードのほか、スマートフォンのアプリでも遠隔操作が可能です。
このような特徴から、大型物件への設置に適しています。

IP（ネットワーク）カメラ

IPカメラとは、LANやインターネットなどのIPネットワークを介して映像と音声データを通信することができるカメラです。
IPネットワークに接続して使うことで、遠隔モニター操作、ほかのIP機器との連動なども可能でシステムに柔軟性があります。
また、従来のカメラに比べて拡張性や利便性が高く、ハイビジョンを超える超高画質も実現されており、防犯だけではなくマーケティング分析や製造業などの品質、工程管理などの新しい使用用途にも使われています。
PoEスイッチを使用することにより、LANケーブル1本での工事が可能となり大型施設やカメラの台数が多い物件に適しています。

DVR（デジタルビデオレコーダー）

DVRとは防犯カメラで撮影した映像を、ハードディスクに保存するための録画装置です。
パソコンディスプレイとマウスが接続 できるので、パソコンのように操作が可能です。
カメラの台数により4ch・8ch・16ｃｈの中からレコーダーを選定します。
カレンダー機能により過去の映像を簡単に検索することができ、USBでのバックアップ機能も備わっています。

HDD容量も標準で1TB～2TBの物が多く以前より長期間録画することができるようになりました。
また、インターネット環境があればPCやスマートフォンによる遠隔での監視が可能です。（別途設定が必要です。）

NVR（ネットワークビデオレコーダー）

NVRとは、デジタル方式の防犯カメラや監視カメラの映像をHDDをはじめとする記録媒体にデジタルデータとして記録、保存する機器のことです。
DVRがアナログ方式のカメラの映像を記録するのに対して、NVRはデジタル方式のカメラをIPネットワークを通じてLANケーブル経由で内蔵した記録媒体に保存する。
LANケーブルでの伝送のためノイズの混入など画質の劣化がなく、ハイビジョン画質の映像を保存できます。
また、外部のネットワーク（インターネット）に接続させることで映像分析作業を外部化することも比較的容易である。